W3Cで標準化されているもの
W3Cが標準化してるものは、大きく分けて以下の7つあるようです。
- Web Design and Applications
- Web Architecture
- Semantic Web
- XML Technology
- Web of Services
- Web of Devices
- Browsers and Authoring Tools
一つ一つ見てみましょう。
Web Design and Applications
ウェブページのレンダリングに関わる部分を扱っています。HTML, CSS, SVG, JavaScriptのDOM APIとかですね。 それ以外にも、数学的な表記の仕方やWCAG、コンテンツの多言語化、モバイルデバイスでの動きに関する情報などが載っています。
WCAGとは、Web Content Accessibility Guidelinesの略で、子どもや高齢者、目が見えなかったりといった障碍者の方にもよりWebページ・Webアプリが使用しやすいようにつくるためのガイドラインをまとめたものです。
Web Architecture
URIやHTTPの仕組み等、Webを支える上でベースとなるテクノロジーや原則についてまとめています。
Semantic Web
セマンティックウェブというと、HTML5の規格に従ったマークアップによってよりHTMLファイルが分かりやすく意味を持って構造化するためのツール、という文脈で語られることが多い気がしますが、W3Cの表現の仕方はすこしこじゃれていますね。 Webの究極的な目標は、コンピューターがより良く動作し、ネットワークを超えたインタラクションを保障するシステムが開発できるようになること。セマンティックウェブという言葉は、そのW3Cのビジョンを示すものであると……。 セマンティックウェブによって、Web上にデータをつくり、それらを扱うための仕組みを作ることができる。少し抽象的ですが、面白い考え方ですね。
例としてRDF, SPARWL, OWL, SKOSなどが挙っていますが、このあたりは追々説明していきましょう。
XML Technology
表題通り、XMLに関わる技術の標準化について書かれています。
Web of Services
Web APIを提供する上で必要なHTTPやSOAPの規格づくりについてです。 SOAP v.s. RESTのくだりなんかは「Webを支える技術」っていう本にも出ていたりして結構面白いです。 最近注目されているらしいクエリ言語SPARQLなんかの標準かもやっているようですね。 →オープンデータ活用のためのクエリ言語SPARQLが、いま注目される理由
Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST (WEB+DB PRESS plus)
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Web of Devices
どこでもWebにアクセス出来るようにするために、プリンターやインタラクティブなテレビ、自動車周りの技術の標準化を進めています。
Browsers and Authoring Tools
こちらではハードだけでなく、ブラウザーやメディアプレイヤーといったものに関する標準化を行っています。
今後はこの中から、ドラフトが頻繁に出ているっぽいところを中心に取り上げていこうと思います。
本日の参考URL : Standards - W3C